Mr.B

ホウ

A[A子さん]

T[T君]

M[M君]

B[館長]

(ある会社の同僚たちが、”め言葉”について、あれこれ話をしているヒトコマです)

M:最近、ふと思ったんだけど、”褒め言葉”がいつの間にかトークから消えちゃってて、商品説明だけのものに、成り果てているんだよなぁ。

A:そう言われてみれば、私もオンナじ。ノルマのことが頭にこびり付いてて、落ち着きのある爽やかトークになっていないんだね。

T:たまに、無意識で出っちゃうってことは有っても、流れを見て出すってことは無くなってて、
今はいずこって感じ、か、なぁ。
歌を忘れたカナリアでなく、オウムだね。M:入社当時、課長によく言われてたの、ミンな、覚えてる。”褒め言葉は、少なくとも三回ぐらいは入れないと!”って言ってたの。

T:耳に、タコができそうだったよ。で、三回は入れようと思って努力はしてました、です。

A:私も、褒め言葉を入れよう入れようと、あっぷあっぷだった。あの頃は、あっちこっちで、褒め言葉が耳に入ってきて、気合が入っていたんだよねぇ。

M:この前、トーク中、”俺も、もうハチジュウヨンだよ”って、先方センポウが言ったので、
”声に張りがありまして、聞いた限りでは、六十ナカばくらいと思いました”
と言ったら、
”ワッハッハ、みんなにそぉ言われるんだよな~”
って言われ、その後、先方のよそよそしさは段々薄れて、結構話ができたって言うことは有ったね。

A:初対面の者に、褒められれば、腹の中では、”この調子者が!”って思ってても、悪い感じは、普通、しないと思うよね。

T:相手を褒めたり、笑わせたりして、警戒心を徐々に和らげることができれば、トークもスムースになるってわけだ。

M:これを機に、新たな船出といきますか。 ”褒めのトリオ”と言われるように。

T:”褒めのトリオ”!?、大・賛・成~。

A:私達に、相応フサワしいネームじゃぁない。

T:では、”褒めのトリオ”の誕生を祝し、乾杯といきますか。

(三人で) 乾杯!!

B:相手を品良く褒めれば、緊張感や警戒感も緩和され、トークも穏やかに進むことじゃろう。


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